◇ヌードで魅せて◇



夕日のオレンジに、また違うオレンジを重ねる。

昨日はいいと思っていた夕日の色は、今日見るとまた違った色に見える。

気に入っていた。

でも、どこか納得できない自分もいた。


目を閉じて思い出す。


思い浮かぶのは、先輩の背中、横顔。


その向こうに見えた夕日のオレンジ。


一度脳裏に焼きついたその光景は、今でもはっきりと覚えている。

確かにあの時あの場所にあたしはいた。

すぐ側で、あの背中をずっと眺めていた。


だけど、今思えばすごく現実味のないことで。

あの時のことが夢だったのかと思うほどに、あたしにとって儚いものだった。


【儚い】
*脆くて長続きしない様
*束の間に消えていく様


あの場所で。
あの距離で。

先輩と過ごしたあの時間は何よりも大切で。

夢のような時間だった。

すぐに消えてなくなっちゃったけど。

それでも、あの瞬間だけは一緒にいたんだって証。

あたしにとってあの時間は、【儚い夢】だった。