◇ヌードで魅せて◇



廊下を一人歩いて。

ふと窓に映った自分の姿を見てギョッとした。


制服にこの髪型とメイクがあまりにもミスマッチで笑えてくる。


さっきからチラチラと見られていたのはそのせいか。

でも、周りに目を向ければ普段と違った格好をしている生徒もチラホラ見られ。

思ったよりも浮いているわけはなさそうだ。

制服でお化けメイクをしているのは、お化け屋敷をする2年生のクラス。

お祭りみたいなメイクと鉢巻の違うクラスの子も目に入った。


特に気合の入っているのはこのフロアの2年生たち。

文化祭で一番盛り上がるのは、2年のあたしたちなのかもしれない。


一度1階に下りて、保健室の前を通ってから一番奥の階段を登っていく。

2階の隅っこにひっそりとある美術室。

ここまで来ると、周りの声も聞こえなくなって。

ペタペタと歩く自分の足音が酷く響いて聞こえた。


まだ誰もいない美術室。

一度盛大な溜息を吐いたあとに、パチンと両頬を叩いて気合を入れる。


「よしっ、あと少し」


自分の作品の前に立って、気持ちを落ち付かせるために深呼吸をした。