◇ヌードで魅せて◇



「いいの撮れたぞ!」

「うっそ、見せて見せて!」

「ほれ、コレなんて最高じゃん」


そう言って見せてくれたのは、三人で大口開けて笑ってる写真。

決して可愛くはない。

どちらかと言えば不細工なほどに崩れた笑顔で、だけど楽しい感じがそのまま伝わってくるような写真。


「ちょっと、何コレ!」

「いい写真だろ?」


確かにいい写真かもしれないけど、他の人にはあまり見せたくないかも。


ノリノリになった井上くんも、どこぞのカメラマン気取りで『いいよ~可愛いよ~』なんて言いながらシャッターを押してた。


「他のも見せてよ」


ある程度写真を撮ってもらった後、その写真を確認したくて井上くんのカメラを覗き込んでいると。


「部室に行けばパソコンで見られるぞ」

「ええっ、見たーい!」


梓は井上くんの隣でピョンピョン飛び跳ねながらはしゃいでいて。

そんな梓を愛おしそうに見つめる井上くんが目に入った。


井上くんは梓が好きなんたって、傍から見ればバレバレなその態度も。

当の本人がまったく気がつかないんだもん、不憫な井上くん。