チカチカと光るスマホ、メッセージありのサイン。
【描き終わったら連絡しろ】
吉良先輩からのメッセージ。
絵文字どころか句読点すらないシンプルなもの。
素っ気なく見えるのに、どうしてだろう不思議と心が温かくなる。
ねぇ先輩。
あたしが美術部だって、知っててくれたの?
クラスと名前くらいしか知らないと思ってた。
別にあたしのことなんてどうでもよくて、ただの被写体でしかないんだって思ってた。
少しはあたしに興味を持ってくれてるのだろうか?
たまたま何かで知っただけかもしれない。
あ、そうか。
昨日、あの部屋でスケッチブックを広げてたからなんとなくそう思っただけなのかもしれない。
理由はどうであれ、先輩からのお誘いのメッセージが素直に嬉しかった。
あんなに冷たい態度だったのはもしかしたらあたしの見間違えだったのかもなんて都合よく考えてしまうくらい。
【終わりました】
あたしからも素っ気ないシンプルなメッセージ。
【昨日の公園】
もちろん返ってきたのは単語だけのメッセージだけど、それがあまりにも先輩らしくてフフフと笑ってしまう。

