楽しかった。
笑顔に溢れて、教室の中の雰囲気も明るくて。
それだけで、ワクワクして興奮してくる。
イベントが好き。
お祭りが好き。
みんなで楽しく笑うのが好き。
だけど、本当は…ほんの少しだけ無理していたことに。
誰も気がついていないようでホッとしていた。
大丈夫、上手く笑えてる。
いつも以上に、楽しそうに笑えてる。
気を緩めてしまえば、とたんに口角が下がってしまいそうになって。
キュッと無理やり笑みを作る。
そうでもしないと、涙が零れてしまいそうだった。
先輩の冷たいあの瞳が頭から離れない。
心底嫌そうなあの舌打ちが、耳から離れてくれない。
チクチクと胸が痛んで。
苦しくて、悲しくて。
だけど、そんな感情はオモテに出したらいけないんだって。
自分の感情に必死に蓋をするしかなかった。

