◇ヌードで魅せて◇



楽しかった。

笑顔に溢れて、教室の中の雰囲気も明るくて。

それだけで、ワクワクして興奮してくる。


イベントが好き。

お祭りが好き。

みんなで楽しく笑うのが好き。


だけど、本当は…ほんの少しだけ無理していたことに。

誰も気がついていないようでホッとしていた。


大丈夫、上手く笑えてる。

いつも以上に、楽しそうに笑えてる。


気を緩めてしまえば、とたんに口角が下がってしまいそうになって。

キュッと無理やり笑みを作る。


そうでもしないと、涙が零れてしまいそうだった。


先輩の冷たいあの瞳が頭から離れない。

心底嫌そうなあの舌打ちが、耳から離れてくれない。


チクチクと胸が痛んで。

苦しくて、悲しくて。


だけど、そんな感情はオモテに出したらいけないんだって。

自分の感情に必死に蓋をするしかなかった。