◇ヌードで魅せて◇



少しぶっきらぼうな言い方だけど。

嫌な感じは全然しないのは。

先輩の声から、いつもの冷たさを感じなかったから。


やばい、嬉しい。


なんて言葉は口にすることは出来なかったけれど。

妄想じゃなくて現実なんだと実感したことで、嬉しさが込みあげてくる。


少しでも長く先輩といたいって思ってたから。

限られた時間しかないなら、時間の許される限りこの場所にいたいって思っていたから。

だから毎日、特に何をするでもなく。

この部屋にダラダラと居座っていたあたしにとって。

まさかの先輩の言葉に、笑顔にならずにはいられなかった。


「先、行ってますね!」


思わず弾んでしまった声に、先輩は気づいただろうか。


きっと、あたしの声色になんて興味ない。

あたしが喜ぼうがドキドキしていようが、そんなの先輩はどうだっていいに違いない。


背を向けたままの先輩に笑顔を向けて。

ルンルン気分で部屋を出て行った。