少しぶっきらぼうな言い方だけど。
嫌な感じは全然しないのは。
先輩の声から、いつもの冷たさを感じなかったから。
やばい、嬉しい。
なんて言葉は口にすることは出来なかったけれど。
妄想じゃなくて現実なんだと実感したことで、嬉しさが込みあげてくる。
少しでも長く先輩といたいって思ってたから。
限られた時間しかないなら、時間の許される限りこの場所にいたいって思っていたから。
だから毎日、特に何をするでもなく。
この部屋にダラダラと居座っていたあたしにとって。
まさかの先輩の言葉に、笑顔にならずにはいられなかった。
「先、行ってますね!」
思わず弾んでしまった声に、先輩は気づいただろうか。
きっと、あたしの声色になんて興味ない。
あたしが喜ぼうがドキドキしていようが、そんなの先輩はどうだっていいに違いない。
背を向けたままの先輩に笑顔を向けて。
ルンルン気分で部屋を出て行った。

