「葵」
「何ですか?」
小首を傾げて先輩に近づくあたしの腕を、いきなり掴んでグイッと引き寄せられる。
「うわぁ」
バランスを崩したあたしを、簡単に自分の腕の中に閉じ込めて。
甘い声で、わざと耳元で囁く意地悪な先輩。
「愛してるよ」
それって反則。
今度はあたしが真っ赤になる番みたい。
「さっきのお返し」
得意げな顔して、意地悪な笑みを浮かべる先輩に。
チュッ。
さらに反撃。
だけど、そんなのにはもう動じてくれない先輩は。
「それじゃ足りない」
また不意打ち。
そんな色っぽい瞳で見つめられたら。
心も体も、全部見透かされてしまった気分になる。
「エロい顔」
「…ばか」
再び落ちる、甘い甘い極上のキス。
そうしてまた、先輩の虜になる。
その瞳に魅せられる。

