文化祭も無事に終わり、今は後夜祭の真っ只中。
体育館では前夜祭同様に、生徒たちの熱気で溢れかえっていた。
ううん、たぶんそれ以上に盛り上がっている。
体育館の後ろのほうで、先輩と肩を並べてその光景を見つめていた。
人混み嫌いのあたしと、もともと後夜祭には不参加予定だった先輩。
人ごみ嫌いなくせに、お祭り騒ぎは大好きなあたしのために、こうやって後ろのほうで一緒に参加してくれてる優しい先輩。
お祭りもクライマックス。
「では発表しまーす。今年のベストカップル賞は…――」
そんなの誰だっていい。
あたしの中では、あたしたちがベストカップルだもん。なんて勝手に思いながら。
あたしと先輩は体育館をこっそり抜け出した。
もちろん、しっかりと手を繋いでピッタリと寄り添って。
誰かに見つからないように、体育館の陰に隠れて。
二人で肩を寄せ合って座り込んで、体育館から漏れてくる生徒たちの楽しそうな声や歓声をBGMにして。

