◇ヌードで魅せて◇



文化祭も無事に終わり、今は後夜祭の真っ只中。

体育館では前夜祭同様に、生徒たちの熱気で溢れかえっていた。

ううん、たぶんそれ以上に盛り上がっている。


体育館の後ろのほうで、先輩と肩を並べてその光景を見つめていた。

人混み嫌いのあたしと、もともと後夜祭には不参加予定だった先輩。

人ごみ嫌いなくせに、お祭り騒ぎは大好きなあたしのために、こうやって後ろのほうで一緒に参加してくれてる優しい先輩。


お祭りもクライマックス。


「では発表しまーす。今年のベストカップル賞は…――」


そんなの誰だっていい。

あたしの中では、あたしたちがベストカップルだもん。なんて勝手に思いながら。


あたしと先輩は体育館をこっそり抜け出した。

もちろん、しっかりと手を繋いでピッタリと寄り添って。


誰かに見つからないように、体育館の陰に隠れて。

二人で肩を寄せ合って座り込んで、体育館から漏れてくる生徒たちの楽しそうな声や歓声をBGMにして。