それはどれも先輩の気持ちが滲み出ていて、恥ずかしくなってしまうほど先輩の思いが溢れる写真ばかりだった。
「ずっと、葵を撮ってみたかったんだ」
「ずっと…って?」
「ずっと、葵をはじめて見たときから」
ねぇ、それって“あの日”のこと?
「あたしも、ずっと先輩に撮って欲しいって思ってました」
先輩と同じように、先輩の写真を初めて見たあの日から。
「夢が叶った……」
止まったはずの涙が、またポロッと零れ落ちる。
その涙を掬うように、先輩の大きな手があたしの頬を包み込んで。
「葵…」
優しい声であたしを呼ぶ。
ゆっくりと顔を上げれば、あたしにとってもの愛しい人。
ゆっくりと瞳を閉じれば、先輩の柔らかな唇がそっと触れた。

