◇ヌードで魅せて◇



「…見えない」


ちびっ子のあたしでは、ここからは見えそうもない。

ヒョコヒョコとジャンプをしてみたところで、全然意味がない。

あたしのそんな動きが面白かったのか、隣の先輩の肩は小さく震えているし。


意地でも見てやる! なんて意気込んで人混みの中に飛ぶ込む。

人が空くのを待っていればいいのに。

ここまで来たら、早く先輩の写真が見たくて仕方なかった。


どんな写真か怖い、なんてそんな気持ちもすっかりどこかへ消えていて。

今はただ、先輩の写真を見てみたかった。


ギューギューに潰されながら、やっとの思いでたどり着いた一枚の写真の前。

少し上がった息を整えるために深呼吸をしながら、ゆっくりと見上げた先……


いろんな感情が一気にあふれ出して。

そのままあたしの涙腺は崩壊した。


見開いたあたしの瞳からは、ポロポロと大きな涙が零れ落ちていく。


「――先輩!!」


振り返った先、あたしを愛しそうに見つめる先輩がいた。