◇ヌードで魅せて◇



「葵、休憩入っていいって~」


午後のメンバーが集まりだして、その中に梓と井上くんがいる。

二人で楽しそうに話しながら教室に入ってくると、あたしを見つけるなり笑顔で駆け寄ってきた。


「この間の写真、できたって!」


梓の手には、一昨日あたしと梓と美帆の三人で撮った写真が握られていた。


「わーい、見せて見せて!」


美帆にも声をかけて、その写真を見せてもらうと。

楽しそうに笑うあたしたち三人がたくさん写っていた。


「これ、いいじゃん」


美帆が手にしたのは、大口あけて大笑いしているあたしたちの写真。

井上くんが『いいの撮れたぞ』って言っていた写真だ。


デジカメで見せてもらったときから、あたしも気に入っていたけれど。

実際写真になると、あのときのあたしたちの声や笑い声が聞こえてきそうだった。


「あたしもこれ、好き」

「気に入ったのあれば、持っていっていいよ」

「いいの? 欲しい~」


あたしたちの側でニコニコと笑顔を作る井上くんは、自分の写真を褒められていることが嬉しいのだろう。

それにつられるように、あたしたちも自然と笑顔になる。