そう言って、ブラのホックを外すと、そのまま床に滑るように落ちていく。
決して人様に見せられるような体ではないけれど。
それでも、先輩にありのままのあたしを撮ってほしかった。
馬鹿なことやってるってわかってる。
きっと、いつものあたしならこんなこと間違ってもしないと思う。
だけど、さっきの先輩のキスがあたしを惑わせた。
だからあたしも、少しでも先輩を惑わせてみたかった。
戸惑って焦って、先輩の記憶に刻みこみたかった。
あたしのことが忘れられなくなるくらいに。
これで最後だから。
だから…あたしをちゃんと見てよ。
おもむろに、近くに置いてあったカメラに手を伸ばす先輩から目を逸らすことなく見つめていた。
カメラを構えてあたしを見遣るその真っ直ぐな瞳に、バクバクとうるさいくらいに心臓が暴れる。
先輩の目には、あたしはどう映るの?
恥ずかしさはなかった。
先輩の力強いその瞳に見つめられている。
それだけで、涙が出そうなくらい胸が締め付けられて。
嬉しいような悲しいような、複雑な思いがあたしの中を駆け巡る。

