先輩の答えも聞かずに、あの部屋に入っていく。
その後を先輩が追いかけてきてくれる保証なんてどこにもない。
もしかしたら、このままどこかへ行ってしまうかもしれない。
シーンと静まり返った部屋の中、たどり着いた先輩の隠れ家の真ん中で立ち止まって。
気持ちを落ち着けるために深呼吸をしてからゆっくりと瞳をとじた。
ガラガラ…とさび付いたドアの音と、ゆっくりと近づいてくる足音にドクンと胸が跳ねた。
緊張しすぎて口から心臓が飛び出そうだ。
後から着いてくる先輩が、あたしのところにたどり着く前に。
スカートのファスナーに手をかけて。
ストン…と足元に落ちたスカート。
ブレザーを脱いで、リボンを外してから、ブラウスのボタンを一つ一つ外していった。
「な、何やって…!?」
いつもの無表情な先輩からは想像も出来ないような焦った声が背後から聞こえてきた。
それもそうだろう。
だって、今あたしは、下着姿で先輩の前にいるのだから。
「何って…だって、初めはヌードモデルだったでしょ?」
ゆっくり振り返り、先輩の顔を真っ直ぐに見つめると。
少し戸惑った先輩と目が合った。
それはすぐに逸らされてしまったけれど、そんなの気にしない。
「撮ってほしいの…先輩に」

