◇ヌードで魅せて◇



初めは触れるだけのキスだった。

驚きで抵抗することも忘れて、そのまま受け入れた。


何度も何度も啄ばむようなキスを繰り返し、先輩の手があたしの頬を包み込んでいる。

離れたはずの先輩は、また同じように唇を重ねて。

その回数を重ねるたびに、キスも深いものへと変わっていった。


頬を包んでいた右手が、そのまま首の後ろに回されて。

躊躇することなくあたしを求めてきた。


あたしは、それを拒むことはなかった。



先輩になら、遊ばれてもいい。


先輩があたしを求めてくれるなら。

どうなってもかまわない。


こんなあたしでもいいなら。

メチャクチャにしてくれてもいい。



「……抵抗しないんだな」


離れた唇が、触れるか触れないかの距離で動く。

ゆっくりと視線を上げると、すぐ目の前には先輩のキレイな顔。

鼻先が触れる距離で瞳を合わせた。


今のキスのせいで、すごく色っぽい表情をしてる彼にドクンと胸が跳ねる。

目が離せなかった。

その瞳に魅せられて、あたしのココロは簡単に囚われてしまう。


もうダメだ。

あたしはこの人のことが、好きで好きでたまらない。


これじゃあ、また同じ過ちを繰り返すかもしれないのに。

また傷ついてボロボロになるかもしれないのに。


そんなのどうでもいいって思うくらい、先輩のことを好きになっていた。