◇ヌードで魅せて◇



「おまえ、平気なの?」

「えっ…」


何が、なんて聞く前に、フッと鼻で笑う先輩が目に入る。


「平気か…だって、俺が嫌いなんだしな」


眉を下げて自嘲気味に笑みを浮かべる先輩に、ズキンと胸が痛んだ。


嫌いじゃない、そう口にしたいのに。

言ったところでどうにもならないじゃないか、とストップをかける。

怖くて先輩の顔が見られない。


「…否定しないんだな」

「…………」

「そうだよな、わかってた…けど」

「先輩……」

「…逃げるなよ」


あたしの腕を掴む先輩の手に力が加わって、その痛みに眉間にしわを寄せた。


「なんで、俺を避ける?」


意味がわかんない。


「そんなに俺が嫌いか?」


だから、意味がわかんないってば。


「逃げんなよ、避けんなよ…」


どうして、そんなに声が震えてるの?


「俺を、嫌いでもいいから……」


どうして、そんなに切ない声を出すの?


先輩のそんな悲しい声に胸が締め付けられる。

ギューギューに押さえつけられて声が出ない。