目を開けて始めに飛び込んできたのは、

見覚えのない白い天井だった。

自分の右腕には点滴が刺されていて、

ここが病院で、自分が病室のベッドに横たわって

いるのが分かった。

どうして自分がここにいるのか、何でベッドの

隣に置かれたイスに座った両親が泣きそうな顔なのか、

聞こうとして、







         出来なかった。