やっぱり俺のお気に入り

あたしがあなたの彼女。



『あの子が龍斗の彼女??嘘でしょ??ありえない!!』



そんな声が聞こえてくる。



釣り合わない・・・・・それは自分が一番よく分かってる。



『ウザイ!お前の存在が迷惑なんだよ!どういう手を使って龍斗に近づいたんだか知らないけど、あんたみたいな地味なブス、龍斗が本気で相手にするわけないじゃん。バ~カ』



あなたとの距離を縮めれば縮めるほど、



あたしに向けられる行き場のない感情。



でもね、あたしは大丈夫。



言葉で傷つけられても、心までは痛まない。



笑顔になれた。



そう、笑顔。



あたしがあなたのそばで笑っていられたのは、



あなたがあたしを必要としてくれたから。



真っ直ぐに、いつでもあたしを受け止めてくれるから。



だからね、もう下を向いて歩くのはやめたんだ。



だって上を向けば、こうしてあなたの笑顔が見れるから。