やっぱり俺のお気に入り

それから何日か未来に宗とのことを聞くタイミングもないまま過ごした。



未来が俺に何も言わないってことは、最初から何もないってことかもしれないって思えて、たいして気にならなくなってたんだ。



宗は相変わらず、俺にまとわりついてくるけど、



それはそれで別にイヤじゃねぇから。



まっ、俺はほとんど裕輔と話してるし、あんまり関係ねぇって感じ。



俺から宗に未来とどうのとか聞く気もねぇし。



今日も仲いい何人かの奴らと休み時間を過ごしていた。



俺と裕輔、宗が揃うと女からの視線もかなり感じる。



けど、そんなことは今の俺にはどうでもいいこと。



ふざけた裕輔の話に爆笑したり、宗のサッカーの笑い話に耳を傾ける。



すると、ふと、俺の横にいた裕輔が宗を気にしながら、



「龍斗はさぁ~未来ちゃんと付き合ってから変わったよな?あれほど遊んでたお前が今じゃ未来ちゃん一筋だもんな・・・お前のファンの子も可愛そうになっ・・・こんだけ未来ちゃんに惚れてるんんだからお前を狙うチャンスもねぇもんなぁ。でも龍斗だって安心してられねぇかもよ?未来ちゃん意外と人気あんだからな!なぁ~?鈴木?お前も知ってんだろ?」



宗がそばにいるからか、



わざとそんな話題を口にした。



すると、宗がその話題に反応するかのように俺のほうを見て、



「俺・・・龍斗に話があんだけど・・・ちょっといいか??」



と、言ってきた。



話・・・・・?



「おぅ~!何?」