やっぱり俺のお気に入り

鈴木宗は最近俺にやけになついてくるあのスポーツマン。



俺とは無縁の爽やか過ぎる笑顔が印象的な宗。



「嘘だろ??デマじゃん??そんなの・・・」



「イヤ・・・かなり確かな情報だぜ、これ・・・」



久々に見る真顔の裕輔に俺も少し考えた。



宗が・・・・・未来を??



好き??告った??



ありえねぇ・・・・・。



ついこの前、宗に未来と付き合ってるって、俺言ったじゃん。



やっぱ・・・ありえねぇよ。



「サッカー部でさ、鈴木と仲がいい奴から聞いたんだ。告ったのはテスト前って言ってたぜ・・・やっぱ、あいつ未来ちゃんのこと好きだったじゃん!龍斗の彼女って知ってんのに告るとか、意外と度胸あんな、あいつ!」



変なとこに感心してる裕輔。



「はぁ~?テスト前とかマジありえねぇ~」



青山だの、宗だの・・・・・



次から次へとやめてくれよ。



俺は静かに・・・・・ただ未来といたいのに。



願うのはそれだけなのに。