やっぱり俺のお気に入り

「なんか緊張するぅ・・・っ」



俺は未来の手を引っ張るようにしてカラオケに連れてきた。



「とりあえず2時間でいっか?」



「あたし、分からないから龍斗が決めて」



キョロキョロと周りを見渡すように眺めている未来。



カウンターで受付を済ませると、



そこにいたバイトの女が俺を見て顔を赤くしながら、



「205号室へどうぞ/////」



と言った。



俺は座って待っていた未来の肩をポンっと叩き、受付のバイトの視線を感じながら、指定された部屋へと移動した。



部屋へ入るとやっぱり緊張ぎみの未来が俺の横に座る。



こういう所も可愛いけどな・・・・・。



なんていうか、なかなかいないじゃん・・・・・新鮮な感じ。



カラオケ行くと流行りの曲をガンガンに歌いまくる女ばっか見てきてたからか?



俺は迷ってる未来を横目にどんどん曲番を入力していった。



もちろん未来に歌わせるため。



なるべく簡単な曲を選んだつもり。



とにかく練習だからな。