やっぱり俺のお気に入り

あれから優とは一度も顔を合わせていなかった。



優からのメールもなかったし、もちろん俺からもしていない。



俺は安心に似た思いで未来と一緒の時を過ごしていた。



優のことはあえて未来に言う必要はないよな??



俺は優の存在をなるべく意識したくなかった。



「ボーカルなんてホントにムリ・・・・・」



なんて嘆いてる未来を見ているだけで微笑んでしまう。



こうして二人で過ごせる時間は俺にとって大事なもの。



優には悪いと思うけど、やっぱり俺の隣りにいるのは未来じゃないとダメだ。



理屈じゃねぇ・・・・・俺には未来が一番なんだよな。



「歌なんて・・・カラオケだって行ったことないのに」



「ん!!カラオケ?未来、カラオケも行ったことないの??」



「うん・・・」



マジですか?



ホントにそれで女子高生かよ??