「未来、歌えんの??」



「えっ??ムリ・・・!!人前でなんか歌ったことないし・・・・・/////」



・・・・・だよな?



やっぱりそうじゃん。



予想通りの答えが返ってくるし・・・どうすんだよ?



文化発表会まではあまり日にちがねぇのに。



大丈夫かよ?



「よし!!それで何歌うの?どんなバンド?」



未来はズレたメガネを押さえながら、俺を見てさらに不安そうな顔をした。



「どっかのバンドのコピーとかじゃなくて・・・オリジナルでやるんだって。ちゃんと作詞、作曲する担当の子もいて、みんなすごくはりきりだしちゃって・・・」



舞台に立って歌う未来・・・・・。



俺、マジで想像なんか出来ねぇよ・・・・・。



「もう他の奴に変えられないのかよ??だって未来じゃムリだって、クラスの奴らだって分かんだろう??無理なもんは断ればいいじゃんか」



「・・・それが出来るならとっくにそうしてるもん・・・」



なんで未来なんだ??



そう、素朴な疑問。



なんでよりによってこの・・・未来が??