『ピィーーー』


体育の先生が集合の笛の音を鳴らす。



「あ、あたし達、もう行かなきゃ/////じゃあね。龍斗君っ」



女達は早足で逃げるようにその場から去って行こうとした。



その内の数人が俺の方を振り返りニコっと笑って手を振った。



こんな状況のくせに・・・・・手なんか振りやがって・・・・・。



俺がそんな女の態度にイライラしてしていると、



「ねぇ、龍斗君」



すぐそばにいた未来がそっと小さく俺を呼んだ。



「ん?」



「あたしなら大丈夫だから・・・あたし・・・強くなりたいの・・・だから・・・心配しないで・・・ね・・・」