翌日。 勉強しないといけないのは 分かっていても、つい神経はそっちの 方に向かってしまう。 ダメダメ、今は授業に集中しなければ。 考えないようにしようとすれば するほど考えてしまう。 古川は肌が白いので、頬と唇だけがピンク色にほんのり染まっている。 そして、古川が先生の話にいちいち驚いたりうなずいたりする姿にさえ、 可愛いなあ、と思ってしまう。 だが、今日も話せないまま1日が終わり 放課後になった。 帰ろうとして下駄箱の扉を開ける。 パラリ 1枚の紙が落ちてきた。