一年間のstory

「なぁ、転校生。お前って喋れないんじゃなかったっけ?」

いきなり話しかけられてびっくりしたのだろうか、彼女の肩がすこし上がった。
ひどく驚いた顔で、俺を見ていた。

「おい、無視かよ??
なんでって聞いてんだけど?」

転校生は一瞬辛そうな顔をしたように見えた。
しかしすぐ無感情な顔に戻ってこういった。

「何よ。あなたには関係ないでしょう??
もう私に関わらないで。」