一年間のstory

幸い俺には気づいていないみたいだった。

するといきなり歌い始めた。
透き通るような声で切ない歌を歌っていて、なぜか泣きそうになった。

俺は何か違和感を感じた。
そしてハゲ松の言葉を思い出した。

「訳あって喋れないんだ」

そう、確かそう言っていたはずだ。
俺は聞かずにはいられなかった。