その日。アズルと私は何をするでもなくただ静かに手を繋いでいた。

「もう、寝るね。アズル。ほんとありがとう。大好きだよ。」

「ルリおいで。おやすみのキスする。」

アズルは、脚を叩きながら言った。

「ん。来たよ。」

私の特等席。これも最後か。

幸せで、深い。愛に溢れたキスをした。
それは今までで1番激しく、1番幸せで、1番悲しかった。

キスから離してもらって、私はベッドに、入った。そして、‘その時’を待った。