わたあめ恋


「だけど、こんな俺でよければ相談事とか話も聞くからなんでも言ってね。」



フる時くらいもっと嫌なやつになって欲しかった。


これじゃぁ、嫌いになれないじゃん。



「あ、ありがとうございます。」



不謹慎だけどこれはどうしても渡したかった…



「メアドなんですけど、受け取ってもらえませんか?」


「うん。いいよっ!」



といつもの笑顔で言ってくれた。


普通だったらここでわたしは去るべきだったのだろうけど、先輩と一緒に来た道を戻った。