いつも通りのあ、たしに遠慮するような話し方で言う小鳥遊。


変なやつだ。


「嫌われると思うならやるな!バーカ」


手を伸ばして小鳥遊の額を小突く。


……別に嫌じゃなかったんだけど。なんて。



イテテ、と満更でもない様子だった。


「じゃ、また……。後で」


角を曲がればすぐ家なので、あたしは小鳥遊を振り向いてそう言った。


また後で。

その一言が、とても言い辛かった。

なぜなら照れくさいからである。


ふはっ。

小鳥遊は笑う。


「待ってるね」