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な、長いっ!!
流石に苦しくなってくる。
堪えきれずに薄い胸板を叩く。
「た、かなっ、」
唇が離れた瞬間に、小鳥遊に呼びかけるが、聞こえてないかのようにもう一度重ねてくる。
息を吸う間も無い。
息苦しさに耐えかね、ギュッと目をつぶる。
小鳥遊の唇は、女の子みたいに柔らかかった。
「はぁっ、」
ゆっくりと小鳥遊が離れる。
あたしは息を吸い込んだ。
心臓が早鐘を打っている現実に、身震いする。
「ほ、本当に何すんだよ……‼︎どけよっ……‼︎」
力が抜けて、怒鳴るのも一苦労だ。
空いている方の拳で、思わず唇を隠した。

