君に奇跡が起きますように



はんっ、と鼻で笑ってみせる。




体重とか、別に気にならない、けど……。

普通の女子は言わないもんなのか?


「うん、覚えた」


指を折り、嬉しくて仕方ないという表情であたしに言う。


「っていうか水澤さん」

そんな表情をくるりと変えて、小鳥遊は真面目な顔になった。

その表情転換はなかなか面白かった。

「身長に対して体重軽すぎない?」

超真剣。

というか、体重のことに突っ込んでくる男子もどうかと思う。

……さっき小鳥遊が言ったのはそういう理屈だろう!


「……アホ。ほら、もうスーパーつくぞ」


あたしは小鳥遊の背中を押した。

はいはい、と小鳥遊は目を細めて笑った。