君に奇跡が起きますように



あたしはふと思いついて、つぶやく。


「え?あぁ、それなら大丈夫だよ。俺が勝手に楽しんでるだけだし」


小鳥遊は何も気にしていない風に、あたしに言った。

らんらんと目が輝いている。

「ああ、ならよかっ……ってそうじゃなくて‼︎‼︎……金、出してもらうわけにいかないから、その……」


ん?と優しく聞き返して、あたしの顔を覗き込む小鳥遊。

うまく言葉がでていかず、もどかしい。


「っ、だから!あたしも買い物一緒に行くって言ってんだよ‼︎」


言わせんな!と逆ギレするように言い、ヤケクソぎみに箸を動かす。


「……水澤さん」


神妙な顔で小鳥遊がいい、


「あんだよ!」

あたしはまたキレぎみに返事をする。

「あーっ!」