間に合ってます、なんて言う小鳥遊。
そんな小鳥遊を横目に、プリンの蓋を開けてスプーンですくう。
口に運ぶと、甘くて美味しかった。
やはり、お腹が空いていたのか、あたしはすぐに食べ終えた。
空のカップを小鳥遊が受け取り、捨てる。
小鳥遊はベッドの横にあったイスに座る。
「ねぇ、水澤さん」
「ん」
「もう、あそこに行くのはやめなよ」
唐突な言葉に驚いて、目を見開く。
なんでそんなこと言うんだろう。
単純な恐怖があたしを支配した。
「分かったでしょ?あそこは女の子が1人で行くような場所じゃない。水澤さん。水澤さんもね、女の子なんだよ」

