「当たり前だよ!いつかこうなることくらい分かってただろ!」
らしくない口調で怒鳴られ、あたしは心底驚いた。
普段、怒鳴ったことなどないのか、肩が上下している。
そして、ガックリと頭をあたしが寝ているベッドに伏せた。
「ごめん。怒鳴ったりして。でも、水澤さんはバカだよ……。死んだらどうするんだよ。
左肩は脱臼。あばらも折れてるし、全身は打撲と擦り傷、切り傷だらけ。おまけに栄養不足と睡眠不足のせいで高熱は出るし……。
水澤さん、何日寝てたと思う?丸2日だよ」
顔を伏せてるせいか、小鳥遊の声はくぐもって聞こえた。
そしてその声は、少し震えていた。
「ごめん……」
小さな声で謝る。

