何もかも変わったあたしだから、小鳥遊は見つけられないかもしれない。 小鳥遊が見つけやすいように、小鳥遊が見つけてくれるように、髪色は変えないって決めた。 小鳥遊が、綺麗だと、好きだといってくれた髪。 このままでいればきっと、また小鳥遊は……。 「水澤さん」 空気みたいに笑ってあたしを呼んでくれるから。 ──人混みの中に、君を見つけた。