君に奇跡が起きますように



ずっと滲んでいた視界が揺れ、涙がこぼれ落ちた。

小鳥遊の手を強く握って、肩を震わせた。


奇跡?

ふざけんな。そんなのもう……。


「最後まで、振り回して、ごめん」


小鳥遊の言葉は途切れ途切れになっていく。


最後?

なんだよ、それ。


殴られたいのか。


「待つから!1年でも10年でも、お前の居場所つくって待っててやるから!約束するから!
その……告白の返事だって、ずっとあたしはしてない!」


小鳥遊は、あたしに居場所をつくってくれると言った。


だから今度はあたしが……。