君に奇跡が起きますように



これが、小鳥遊の本当の顔だ。
笑顔で守られていた、本心だ。


あたしも必死で言う。


頼むから、生きて。
生きることを、怖がらないで。


あたしはお前に、生きていて欲しいんだよ。


「大切に、しろよ……。諦めんなよ!
お前ならっ、お前なら半分になれるから。なぁ、」


言いかけたあたしを小鳥遊は遮る。



「あの日っ、あの時。俺が水澤さんに会えたのは……奇跡なんだ。それで俺の人生は変わった。だから……、」






──だから、君にも。

   奇跡が、起きますように──