君に奇跡が起きますように



わかる。

あたしと一緒だから。


ただひたすらに、恐れているんだ。


あたしの場合は、
誰かに必要とされなくなること、
居場所がなくなること。


小鳥遊は、
誰かと距離を縮めること、
傷つけること。


そして、忘れられてしまうこと。


だから、嘘をついて見ないふりをするんだ。


自分の気持ちを。

本心を。

そうすれば、いくらか楽になるから。


「水澤さ、」


戸惑った小鳥遊の声なんて耳に入らない。


「小鳥遊!」