君に奇跡が起きますように



その声は、手は、小刻みに震え出して。

あたしは強く握り返した。


「いいんだ、もう。死んだって。水澤さんは俺に笑ってくれた。もう、十分すぎるくらいだよ」


そんな諦めた顔、するなよ……。


「あたしの気持ちはどうなるんだよ!バカが!」


泣きたい気持ちとは裏腹に、いつもの調子の言葉しか出てこない。


「ごめんね」


小鳥遊は顔を歪める。



違う、違う!

小鳥遊は、全然、何もわかっちゃいない。


「自分の気持ちまで嘘つくな!死んでもいいなんて、思ってないだろ!」