君に奇跡が起きますように





驚いた。


顔や体に傷があって、水澤さんの拳にも血がついていた。


喧嘩していたんだってすぐにわかった。


それから、一瞬だけ、目があった。


その目は、あのキラキラした目じゃなくて。


光がなかった。


俺なんか見てなかった。



怖いって思った。


昔の自分をみている気分だった。

どうして。


君は俺を変えてくれたのに。


なんで今度は、君がそんな目をしているの。



その時、また気づいた。


俺、他の誰でもなくて、この人の記憶に残りたい。


だから変われたんだって。




この人に、自分を見て欲しい。



そういう自分のエゴと、



そんな目をしてほしくない。


また笑えるようになって欲しい。



っていう願いがごっちゃになった」