君に奇跡が起きますように




救急車が、こんなに揺れるものだと初め知った。


隊員の人が、何か言っているが聞こえない。


恐怖と不安で押しつぶされそうだった。


苦しそうな小鳥遊に、何もできない自分。


もっと、もっと早く伝えていたら、どうなっていただろう。

そんな後悔が頭をよぎった。