君に奇跡が起きますように



「ぶっ、はははっ!
結構シスコンなんだなっ!」


きょとん。

小鳥遊は目をまん丸にして、あたしの様子に驚いている。



普段声を上げて笑うことなんてほとんどというか、全くなかったからだろう。


「ちょ、そんなに笑う!?
だって年が離れた妹って可愛くない!?」


「くは!やめろっ……!腹が痛い!」


周りに比べると大人びていて、学校の人気者な小鳥遊に、こんな一面があるのはなんだかすごく笑えてしまって。



あたしは久々に腹筋が悲鳴を上げるまで笑った。