君に奇跡が起きますように



「高い……」


あたしたちは小鳥遊の提案で観覧車に乗っていた。


……ベタだ!!ベタすぎる!!


でもまあ、小鳥遊は楽しそうだ。


「ホントだね」


よくよく見てみると、乗っているのはほとんどカップルしかおらず、

彼らの表情は恋するそれだった。


ちらりと目の前にいる小鳥遊を盗み見ると、もう遠くなっている地上を見下ろし、目を輝かせていた。



「……水澤さんって、今まで誰かと付き合ったことってあった?」



ふ、と真面目な顔になり聞いてきた小鳥遊に、あたしは一瞬ギクリとした。