君に奇跡が起きますように



子供みたいにはしゃぐ小鳥遊は初めてだなぁ。


なんて考えている間に、プリクラ機に引きずり込まれていた。


「おぉぉ……。」


数分後、隣で感嘆の声をあげる、小鳥遊。

「そんな珍しいか?」


あたしも慣れてなさそうに見えるだろうが、芽留が好きなのでプリクラはよく撮る。


シートにはちゃんと笑っているあたしがいた。


「俺、初めてだし!」


変な奴だ。

今さらだけどそう思った。


「あ、水澤さんちょっと笑ってる」


「そりゃ、笑うだろ。あたしだって」