土曜日。朝10時。
こんな時間から、出かけるのは久々だった。
慣れない服に、思わず足が止まりそうになる。
実は、芽留に問い詰められ、デート?をすることになったと吐いてしまったのだ。
そして後日無理やり買い物に連れ出され、服からバッグから一式コーディネートされ、買わされた。
なんて強引。
それでなりゆきで芽留のいえに泊まったりとか、小鳥遊のいつもの何かわからない用事とかで、あの日以来小鳥遊の家には行っていない。
会話もまともにしてない。これってもしや、大分気まずいんじゃ。
駅前で待ち合わせというなんとなくすぐったいこの感じ。
もうやっぱり帰りたい。