君に奇跡が起きますように



その声に反射的に振り向くと、気持ち悪いくらいの笑顔を貼り付けた小鳥遊が目の前に立っていた。

「た、かなし、来てたのか」

小鳥遊はここ3日ほど学校を休んでいたのだ。

「教室入んなって言っ」
「デートしようよ」


多分、教室中の誰もが固まったと思う。

実際はあたしが1番驚いているし、身動きがとれない。


というかなんなんだ、そのなんか怖い笑顔は。


「な、なに」
「デート、しよ?」


にこにこにこにこ。

いや、まじで怖いんだけど。