「どぉーしたの?もー。最近すっかり真面目になっちゃって。前までならセンセーなんてシカトこいてたじゃん」


芽留は今度は机に座り、にやにやとあたしに言う。


「どうしたんだろうなぁ、ホント」

あたしは肩をすくめてみせた。
芽留はなんだかんだで一緒にいると楽だ。

お互い変な詮索はしないし。


「男でもでき……」
「あ?なんか言った?」


意味深な笑顔を見せながら大我が言うので、あたしはぎろりと睨んだ。

「でも香奈、最近雰囲気変わったよな」

と、一樹が言った。

あたしは首を傾げて見せた。


「そう?」
「あっ、わかるぅ!なんかぁ、怖くないよねぇ」