窓の外は、薄暗い。
隙間風が肌をなぶり、あたしは身を震わせた。
時は12月下旬。
冬休みを前に、クラスはなんとなくそわそわした雰囲気をまとっている。
あの日……小鳥遊と同じベッドで眠ってしまった日から一ヶ月と少し。
あの時のあたしは、多分どうかしていた。
なんであんなにすんなり受け入れていたんだ!
それに……。
安心、するとか。考えて……。
ああああ!!
「どうしたー水澤ー」
「え、あ、なんでもないっす」
数学の教師が怪訝な顔してあたしに声を掛けたので、あたしは慌ててノートに視線を移した。
この一ヶ月で、変わったことがいくつかある。