そんな女の子の表情を見せられ、もう俺は限界を超えた。 俺の理性を吹っ飛ばすには、十分すぎた。 細い手首を掴み、引いた。 「うわっ!」 戸惑いの声も俺の耳には聞こえない。拒絶される前に素早く、腕の中に閉じ込める。 「小鳥遊っ、何、急に」 俺は腕に力を込めて、水澤さんを抱きすくめる。 その綺麗な金髪から、ふわりといい匂いがする。 ……寸前のところで理性を保った俺を誰か褒めてくれ。 指を差し入れ、髪を梳くと彼女は身震いした。 「水澤さん、一緒に寝よっか」 「はっ!?いや、離せよ!」