アホだ。コイツ絶対アホだ!!
突然の告白に、あたしは小鳥遊を凝視した。
すると小鳥遊はやっとこっち見た、と嬉しそうにした。
「うるせぇ!!」
先程までの決心も忘れ、思わず怒鳴れば、顔が火照るのがわかる。
「好きー。好き好き好きー」
「やめろよ!!」
好き。
その言葉にあたしが動揺することに気づいたのか、連呼して来る。
だって、しょうがない。
こんなに真剣に好き、とか言われたの生まれて初めてなんだから。
好き好き攻撃が終わったかと思えば、また小鳥遊は爆弾を落とす。
「俺のだぁい好きな水澤さん、学校に来てくれないかなぁ」
「だぁあああっ!!行くから黙れよ!!」
完敗だ。
あたしは、頭を抱えた。

